02 Jan 10

初音の音色@会津の冬

会津の観光情報

起き上がり小法師と並んで有名な会津の
伝統的工芸品に「初音(はつね)」があります。

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「初音」は市内にあります山田民芸工房さんで製造されております。
江戸時代から昭和40年ごろまで起き上がり小法師や
風車とともに会津の縁起物の代表として親しまれてきました。
主に正月の縁起物として元日のみ販売され
子供たちが、吹いて遊んでおりました。
小さな竹笛で輪切りの竹に吹き口が付いているだけの
簡単な仕組みですが、音色は、ウグイスに似ております。

20070112-山田民芸

会津居酒屋「籠太」の親父殿は、
この「初音」についてお話をされております。
ここで紹介させていただきます。

昔、会津の城下では元旦の早朝暗いうちから、
初音売りがうぐいすの鳴き声を真似て売り歩いておりました。
江戸時代はもっぱら下級武士達のアルバイトといわれています。
しんしんと降る雪の中に、初音売りが吹き鳴らす
「ほ~ほけきょ!」という音色が吸い込まれてゆく。
そんな新年の情景が目に浮かぶようです。
今では見られなくなった雪国の城下町らしい美しい伝統です。
この初音、現代は十日市という新年の初市で売られています。
私のお店ではお正月に、箸置きにこの初音を使用致します。
やがてお酒が回るころ、
客席からはお客さまが吹き鳴らす初音が聞こえてきます。

会津居酒屋「籠太」さんは こちらです。 >>>

「初音」を箸置きにするとは、さすが「籠太」殿。
感服いたしました!

「初音」の吹き方は、下記の画像のように
人差し指と親指で穴を押さえて吹きます。
もし、フロント周辺からで笛の音が聞こえてきましたら
それは、フロントスタッフがお客様のお子様に
笛の吹き方を教えているのかもしれません。

20070112-初ね

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